- 結論:作業は5〜6日ぶん。詰まるのは6箇所だけ
- 誰が書いているか
- 全体の地図(この順にやった)
- ① サーバーを決める:どれでも動く。分岐は1つだけ
- ② WordPressの設置作業は「無い」
- ③ テーマ:自作して、やめた
- 詰まりどころ1:親テーマを直接使っていた
- 詰まりどころ2:「反映されない」の正体はキャッシュ
- ④ 記事を書く仕組みを作る(コマンド1行で公開)
- 詰まりどころ3:AIは「自然な体験談」を作る
- ⑤ ASPの審査:本数より「揃っているか」
- 詰まりどころ4:プライバシーポリシーが嘘になる
- ⑥ 計測を入れる:貼るのは1箇所
- Search Consoleは「どのゾーンが使われているか」から見る
- 20日目の実数
- 同じことをやるなら、この順でやる
- よくある質問
- まとめ
結論:作業は5〜6日ぶん。詰まるのは6箇所だけ
コードは書けない。それでもサイトは立ち上がった。
立ち上げたのは2026年8月16日。いまは記事12本と固定4ページが公開されて、レンタルサーバー3社の広告リンクが入っている状態。実費は11,880円。サーバー代の12ヶ月分だけです。
先に言っておくと、収益は0円。1円も稼げていない。
この記事は手順書ではありません。順番の地図です。サイト作りについては7本書きましたが、どれも「その場所で何が起きたか」の話だった。読み返して足りないと思ったのが、この2つ。
- どの順にやるのか
- どこで止まるのか
止まったのは6箇所。しかも6箇所とも、作業そのものは難しくない。難しいのは「間違っていることに気づけない」ところ。設定は正しく見えるし、記事は自然に読める。壊れているのに動く。
その6箇所を、実際に踏んだ順に並べます。
誰が書いているか
仕事はデジマ系の部長です。広告は会社の予算でずっと運用してきた。ただし、コードは書けない。HTMLも人に任せてきた側。
この副業では、下書きをClaude Code(AIのコマンドライン道具)に書かせている。それも含めて記録を残しています。
詳しくは運営者情報に書きました。ひとつだけ先に断っておきたい。このサイトでは、やったことは「やった」、調べたことは「調べた」と書き分けている。使っていない商品を「使ってみた」と書くことはしません。
全体の地図(この順にやった)
実際の順番と、かかった時間。時間は作業記録の日付から逆算した概算です。
| # | やったこと | 時間 | 詰まったか |
|---|---|---|---|
| 1 | サーバーを契約する | 7分 | 分岐で迷う |
| 2 | WordPressを設置する | 0分 | — |
| 3 | テーマを決める | 半日 | あり:入れ方を間違えた |
| 4 | 見た目を整える | 半日 | あり:キャッシュで誤診 |
| 5 | 記事を書く仕組みを作る | 1日 | — |
| 6 | 記事を書く | 3日 | あり:AIが嘘を書いた |
| 7 | ASPの審査に出す | 10分 | あり:規約ページで詰まる |
| 8 | 計測を入れる | 5分 | あり:タグが出ない罠 |
| 9 | Search Consoleを通す | 半日 | あり:別のDNSを編集していた |
作業時間を足すと5日半ほど。ただし詰まった箇所で溶けた時間のほうが長い。
順に見ていきます。
① サーバーを決める:どれでも動く。分岐は1つだけ
3社の12ヶ月契約の月額を実数で並べると、990円・991円・1,045円だった(2026年8月17日時点)。差は月55円。1年で660円。
つまり、比較に時間を使う意味がほとんどない。1時間かけて調べたら、その1時間のほうが高くつく。
迷う価値があったのは1箇所だけ。「10日間無料お試し」と「WordPressクイックスタート」のどちらを選ぶか。クイックスタートを選ぶと無料お試しが使えなくなる。代わりに、次の工程が丸ごと消える。なお無料お試しを選んだ場合は、期間内に支払い手続きをしないとサイトごと消えます。
契約から完了まで7分。実額の比較表と、この分岐の判断は別記事に書きました。
→ アフィリサイトのサーバー、結局どれがいいのか(実際に契約して比較)
ひとつ注意がある。エックスサーバーの規約には「独自ドメイン永久無料特典は解約できません」と書かれている(2026年8月17日時点)。ドメインを無料でもらえるのではなく、サーバーを契約している間ずっと無料という意味です。解約すれば、ドメインの扱いも一緒に動く。軽いロックインです。ここは契約前に知っておきたかった点でした。
② WordPressの設置作業は「無い」
クイックスタートを選んだので、この工程は存在しなかった。契約が終わった時点でWordPressが入っていて、SSL(https)も有効になっていた。
手順を紹介している記事は多い。データベースを作る、設定ファイルを書く、といった話。それを覚悟していたら、作業が0分だった。
拍子抜けはしたが、ここで浮いた時間が後の工程に回せたのは事実。
③ テーマ:自作して、やめた
見た目のテーマは、最初に自作した。そして捨てた。
作れなかったからではない。作れたけれど、日本語の読みやすさを自分で全部設計するのは記事を書く時間を食いすぎると気づいたから。既成テーマのCocoon(無料)に切り替えた。
問題はそこではなく、入れ方だった。気づいたのは翌日です。
→ WordPressのテーマを決めるまで(自作して、やめました)
詰まりどころ1:親テーマを直接使っていた
Cocoonには「親テーマ」と「子テーマ」がある。カスタマイズは子テーマ側でやる決まり。僕は親テーマを直接有効化して、そこを触っていた。
動く。見た目も普通。だから翌日まで気づかなかった。この状態でCocoonを更新すると、書いた内容が全部消えます。
そして、切り替えるときに別の罠があった。テーマを替えると設定が保存されている場所が変わるため、Cocoonの設定が全部初期化される。広告記事に必要なPR表記の設定まで消える。
先にバックアップを取れば済む話です。ただ「テーマを替えると設定が消える」と書いてある記事に、僕は先に出会えなかった。
詰まりどころ2:「反映されない」の正体はキャッシュ
設定を変えて、サイトを開いて、変わっていない。もう一度保存する。まだ変わらない。
ここで30分溶かした。設定は最初から正しかった。サーバーが古いページを保存して、それを返していただけ。
確認は1行で済む。URLの末尾に意味のない文字列を足す。
https://example.com/?cb=123
これで表示が変われば、設定ではなくキャッシュの問題。同じ形の誤診を、その後2回やっています。
→ 「設定を変えたのに反映されない」の正体(サーバーキャッシュで誤診した話)
順番としては、見た目をいじり始める前に読んでおきたい話だった。ここを知っていると、あとの作業が全部速くなる。
④ 記事を書く仕組みを作る(コマンド1行で公開)
原稿をテキストで書いて、コマンドを1行打つと記事が公開される仕組みを作った。管理画面は開かない。コピペもしない。
python3 scripts/wp_publish.py <原稿のファイル> --status publish
使ったのはWordPressに最初から付いている機能だけ。プラグインは入れていません。
なぜ作ったかというと、コピペが事故るから。管理画面に貼る作業を何十回もやると、どこかで貼り間違える。しかも間違えた記事を直すのが面倒で、そのうち直さなくなる。
一番効いたのは公開の速さではなく、直すのが安くなったこと。原稿を直して同じコマンドを打てば、記事が直る。
→ Claude CodeでWordPressに自動投稿する仕組みを作った(プラグインなし)
詰まりどころ3:AIは「自然な体験談」を作る
下書きはAIに書かせている。最初の記事を読み返して、2箇所を消した。どちらも実際には起きていない出来事。
- 「Claude Codeに項目を聞いてみた」→ そんなやり取りの記録が無い
- 「3日悩んだ」→ サイトの立ち上げも契約も同じ日。3日はどこにも無い
読んだときに違和感はなかった。むしろ自然だった。そこが怖いところ。
対策は、書き方の工夫ではなく工程を足すことだった。記録に無いことは書かない。数字を含む文は機械で全部抜き出して、1件ずつ記録と照合する。
広告記事では、これは気分の問題では済まない。使っていない商品の体験談を書けば、景品表示法の話になる。責任は掲載した側にあります。
→ AIに記事を書かせたら、もっともらしい嘘を書いた(自分の記事から2件消した話)
⑤ ASPの審査:本数より「揃っているか」
広告を貼るには、ASP(広告の仲介会社)に登録して、広告主ごとに提携審査を受ける。
通ったときのサイトの状態はこれだけ。
- 記事2本
- 運営者情報・お問い合わせ・プライバシーポリシーの3ページ
- 独自ドメイン、常時SSL
「記事は10本ないと通らない」という話をよく見る。実際は2本で通った。ただし当サイトの1例であって、一般化はできません。
詰まりどころ4:プライバシーポリシーが嘘になる
ここが一番地味で、一番まずい箇所。
規約ページのひな形には「アフィリエイトプログラムに参加する予定です」「アクセス解析は導入していません」といった文が入る。ひな形を貼った時点では正しい。
問題は、提携が通った瞬間と計測を入れた瞬間に、その文が嘘に変わること。しかも見た目は何も変わらないので、気づく機会がない。
うちは提携とGA4導入のそれぞれで書き換えた。合計2回。作業は5分です。忘れると「規約に嘘が書いてあるサイト」で運用し続けることになる。
⑥ 計測を入れる:貼るのは1箇所
GA4(アクセス解析)は、Cocoonの設定欄に測定IDを貼るだけで終わった。コードは1行も書いていない。作業5分。
罠が2つあった。
ひとつめ。タグマネージャーのIDを入れると、GA4のタグが出力されなくなる。テーマ側の条件分岐がそうなっていた。IDを入れれば手厚くなる気がするが、逆に何も計測されない。
もうひとつは、自分のアクセスも数えられていること。既定でONです。これを切らないと、自分で開いた回数が数字に混ざる。
→ GA4をWordPressに入れた(Cocoonなら貼るだけ。ただし入れた後にやることが1つある)
Search Consoleは「どのゾーンが使われているか」から見る
GA4の記事を書いた時点では、Search Consoleの認証がまだ通っていなかった。その後こうやって通した。
DNSに指定された値を入れて、待つ。出てこない。値もホスト名も合っている。半日ここで止まった。
原因は値ではなかった。編集していたDNSの画面が、そもそも使われていなかった。ドメインの向き先が別の場所になっていたため。
確認は2行。
dig @a.gtld-servers.net NS example.com +norecurse # 本当の向き先
dig @ns1.xserver.jp TXT example.com +short # そのゾーンの中身
上で出てきた向き先が、自分が編集している画面と一致しているか。ここを見ずに値を見直しても、永久に反映されません。
正しい側に入れ直したら、担当サーバー5台のうち最初は2台だけ反映された。6分止まって、16分で5台そろった。この6分がいちばん長く感じた時間だった。
認証が通ったあとも、入れた値は消さないこと。定期的に再確認されます。
20日目の実数
ここまでで20日目。数字を出します。
期間は立ち上げの2026年8月16日から9月4日まで。GA4の数字です。
| 項目 | 実数 |
|---|---|
| セッション | 53 |
| うち検索から | 0 |
| うちXから | 0 |
| うちDirect | 53(100%) |
| 総ユーザー | 51(新規51・リピーター1。合計が合わないのはGA4の数え方によるもの) |
| エンゲージメント率 | 11.32%(53回のうち6回) |
| セッションあたりの平均エンゲージメント時間 | 3秒 |
ページ別の表示回数は4行しかありません。トップページが50回、運営者情報が1回、お問い合わせが1回、記事が1回。
当時あった記事10本のうち、表示されたのは1本だけ。回数も1回です。ただしその1回は1分06秒滞在していました。
この53回を「読者が53回来た」とは書けません。 平均滞在が3秒で、エンゲージメントがあったのは6回だけ。日別の山が8月19日と8月22日、つまり自分が公開作業と動作確認をしていた日と一致しています。管理画面の設定で自分のアクセスはいまは除外していますが、それが効くのはログイン中だけで、シークレットウィンドウやスマートフォンから確認した分は数えられます。除外が効いているのを確認したのは9月3日なので、それ以前は自分の分も数えられていた可能性があります。大半が自分の確認アクセスだと考えるのが自然です。
Search Consoleの数字はまだ出ていません。サイトマップを9月3日に送信しましたが、ステータスは「取得できませんでした」で、最終読み込み日時が空欄のまま。URLごとの登録リクエストも出しました。サーバー側は調べた範囲では問題がなく、Googlebotのユーザーエージェントでも200が返り、応答は0.05秒前後、robots.txtも許可、XMLも壊れていません。まだ見つけてもらえていない段階だと思います。
A8.netの数字も見ました。8月のクリック数は21回。成果は0件で、確定金額も0円です。
ただしこの21回が読者のクリックだとは書けません。GA4が数えた記事の表示は1回だけで、その記事にはそもそも広告リンクが入っていない。つまりA8が数えた21回は、GA4が数えていないアクセスから出ています。GA4はいまは自分(ログイン中の管理者)を除外していますが、A8の計測画像は除外されません。大半が自分の動作確認だと思います。
広告の表示回数は133と出ていますが、これも「133回読まれた」ではありません。サーバー比較の記事だけは1ページに3社分の計測画像が入っているので、1回開くと3つ数えられる。当時の10記事を1回ずつ開いたときの合計は9です。
GA4とA8は同じ母集団を見ていません。並べて比べるときは、ここを毎回思い出すことにしました。
数字としては、ほぼ何も起きていない。収益は0円です。ただ、これが20日目の実数です。
同じことをやるなら、この順でやる
順番だけ抜き出します。
- サーバーを契約する。3社の差は月55円。クイックスタートを選ぶかどうかだけ決めればいい
- テーマを入れる。子テーマで入れる。替えるときは先に設定をバックアップする
- 見た目をいじる前に、キャッシュの迂回方法を覚える(
?cb=123) - 固定3ページを作る。運営者情報・お問い合わせ・プライバシーポリシー
- 記事を2本書く。AIに書かせるなら、記録と照合する工程を先に決める
- ASPに登録して提携申請を出す
- 提携が通ったら、その日にプライバシーポリシーを直す
- GA4を入れる。タグマネージャーの欄は空にする。自分のアクセスを除外する
- GA4を入れた日に、もう一度プライバシーポリシーを直す
- Search Consoleを通す。DNSは「どのゾーンか」から確認する
4と7と9が抜けやすい。作業が軽いぶん、記憶に残らない。
よくある質問
コードが書けなくてもサイトは作れますか?
作れました。この記事の時点で、HTMLもCSSも自分では書いていない。ただしAIが出したものが正しいかを確かめる作業は残る。そこを飛ばすと、嘘が混ざった記事が公開されます。
費用はいくらかかりましたか?
11,880円。サーバー代の12ヶ月分(990円×12ヶ月)だけです。ドメインはサーバーの特典で無料、テーマも無料のものを使った。有料の道具はまだ買っていない。
何日で公開まで行きましたか?
サイトが立ち上がったのは契約と同じ日。最初の7本が出そろったのが4日目だった。ただし、詰まった6箇所で溶けた時間が半分くらいを占めています。
AIに書かせた記事は問題ないんでしょうか?
問題になるのは、AIを使ったこと自体ではなく、確かめずに出すことだと考えている。うちは実際に嘘が混ざった。だから記録に無いことは書かない決まりにしています。詳しくはAIが嘘を書いた話に書きました。
収益はいくらですか?
0円。広告リンクは入ったものの、まだ成果は出ていない。数字が動いたら同じように書きます。
まとめ
作業だけなら5〜6日ぶん。詰まったのは6箇所で、共通していたことが1つある。
壊れているのに動いていた。
親テーマ直運用も、キャッシュの誤診も、AIの捏造も、嘘になった規約ページも、タグを入れたのに何も計測されていなかったのも、向き先の違うDNSも、全部そうだった。エラーは出ない。だから自分では気づけない。
気づけたのは、目で見るのをやめて機械で数えたとき。設定の値を読む、タグの数を数える、権威サーバーに直接聞く。「たぶん合っています」を1つずつ潰していく作業です。
コードが書けないことは、思ったほど障害にならなかった。障害になったのは、確かめる工程を持っていなかったことだった。
エックスサーバー(スタンダード)
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