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AIに記事を書かせたら、もっともらしい嘘を書いた(自分の記事から2件消した話)

AIがもっともらしい嘘を書いた|AI部長マン アフィリエイトサイト制作

結論:AIは「嘘」ではなく「自然な体験談」を作る

このサイトの記事は、Claude Codeに下書きさせています。

その最初の記事を読み返して、2箇所を削除した。どちらも、実際には起きていない出来事です。

削除したのはこれです。

  • 「Claude Codeに項目を聞いてみた」→ そんなやり取りの記録がない
  • 「3日悩んだ」→ サイトの立ち上げも契約も同じ日。3日はどこにも無い

読んだときは違和感がなかった。むしろ自然だった。そこが怖いところ。

AIは嘘をつこうとしているわけではないと思います。「体験談として自然な形」を作っているだけです。事実かどうかは判定していない。


消した嘘①「Claude Codeに聞いてみた」

サーバーを比較する記事で、「見るべき項目をClaude Codeに聞いた」と書いてありました。

いかにもやりそうな行動。このサイトの企画にも合っている。

ただ、確認したらそのやり取りが存在しませんでした。項目は自分で申込画面を見ながら削っていったので、聞く必要がなかった。

これが厄介なのは、書いた本人が読んでも気づきにくいことです。「言われてみればやったかもしれない」と思ってしまう。

助かったのは、作業の記録を全部ファイルに残していたこと。やったことは全部そこに書いてある。書いていないことは、やっていない。


消した嘘②「3日悩んだ」

もう1つは時間の話。「3日悩んだ末に決めた」と書いてある。

日付を並べたら破綻していた。

2026-08-16  この企画を立ち上げた日
2026-08-16  サーバーを契約した日   ← 同じ日

同じ日。3日はどこにも入らない。

「悩んだ」という感情は本物。ただ、その長さは盛られていた。感情は本物で、数字が嘘。 これが一番見つけにくい形だと思います。


なぜ紛れ込むのか

AIが最適化しているのは「読んで自然かどうか」で、「事実かどうか」ではないからです。

体験談には、こういう型がある。

  • 迷った期間がある
  • 調べる過程がある
  • 誰か(何か)に相談する場面がある

型を埋めると自然な文章になる。でも、埋めた中身は自分の体験ではありません。

自分が書いた記事で言えば、両方とも「そこに何か入っていた方が自然な穴」でした。AIはその穴を埋めた。埋めてはいけない穴だった。


対策:記録にないことは書かない

やり方は単純。

  1. 作業した日に、やったこと・詰まったこと・数字を記録に残す
  2. 記事はその記録からしか書かない
  3. 書き終わったら、記事の主張と記録を突き合わせる

ここが抜けると、ほぼ確実に混入します。うちでは記事の先頭に「この記事はどの記録をもとに書いたか」を内部メモとして書き残す形にしました。公開時には削除されるけれど、あとから検証はできる。

もう1つ効いたのが、自分の勘違いを消さずに書くことでした。

契約したサーバーの月額を、僕は693円だと思い込んでいた。実際は990円。申込画面で一番大きく出ていた数字(3年契約の月額)を、自分の金額だと思っていたんです。

これは恥ずかしい間違いですが、初心者がほぼ確実にやる勘違いでもある。だから消さずに、記事の中心に置きました。

嘘を消して、勘違いを残す。この2つは似ていますが、逆のものです。


AIのもう1つの癖:装飾しすぎる

文章の中身とは別に、見た目の問題もあった。

最初の記事を読んだ人(このサイトの企画を一緒に見ている人)から「文章がイマイチ」と言われました。理由は具体的に言えないけれど、読みにくいと。

そこで太字の数を機械で数えた。

5,800字の記事に、太字が93箇所  = 62字ごとに1回

数えて理由が分かった。全部が強調されていると、どこも強調されていない。

さらに悪いのは、売り込まれている感じが出ること。このサイトの取り柄は「盛らずに書く」ところなので、それを見た目で自分から壊していた。

17箇所まで削った。今は「1つの見出しの中に1箇所まで」と決めて、書き終わったら数を数えています。この記事も数えた。


AIの3つ目の癖:うまいことを言おうとする

Xに投稿した3連続のポストが、全面的に書き直された。

直された内容を並べて比べたら、傾向がはっきり出た。

AIが書いた直された結果
対になった言い回しで締める締めをやめて、途中で終わる
出来事に意味づけを足す出来事だけ書く
最後にまとめを置くまとめを削る

一番分かりやすかったのが、最後の一行。

  • AIが書いた:「一番大きく出ている数字が、一番安い数字だった」
  • 直された:「ちょっとわかりにくい」

前者は決まった形をしていますが、誰も本当にそんな喋り方はしません。後者の方が、実際に思ったことに近い。

AIは「構成」を作りたがる。人間は、思ったことをそのまま言う。このズレが「なんかAIっぽい」の正体だと思っています。


機械チェックにも落とし穴があった

禁止したい表現(収益を断定する言い回しなど)を機械で検出する仕組みを入れています。

これが、こんな文を引っかけました。

  • 運営者情報に書いた「“必ず”と“稼げる”を並べたような断定はしない」という一文
  • 比較記事の「36ヶ月の最安値ではありません」

どちらも否定文です。「言わない」と書いてあるのに、検出器は文字列だけを見る。

ここで悩んだ。検出器を賢くするか、文章を書き換えるか。

1つ目は文章を書き換えた。検出器を緩めると、本物の違反を見逃すからです。2つ目は文章が正しいので、そのままにした。警告が出たことを記録に残して、直さない判断をした。

自動チェックは「引っかかったら止める」ためのもので、「引っかからなければ正しい」ではない。そこは人が見るしかないと考えています。


実害も1件出ています

仕組みを作る前の記事に、こんな文字列が残ったまま公開されていました。

【CTAブロック:エックスサーバーの申込リンクをここに入れる】

原稿に書いた「あとでここを埋める」という自分向けのメモです。それが読者に見える状態で公開されていた。

見つけたのは、公開ページの中身を機械で検査したとき。目で読み直したときは気づいていない。読み飛ばしていた。

いまは、こういうメモが残っている原稿は投稿できないよう検査を入れてある。


よくある質問

自分でやって分かったことと、公式サイトを読んで確認しただけのことを分けて書く。

AIに書かせた記事は、Googleのペナルティを受けますか

Google検索セントラルの公式ガイダンスには「AI や自動化は、適切に使用している限りは Google のガイドラインの違反になりません」と書かれています(2026年8月20日確認)。ただし続きがあって、「検索ランキングの操作を主な目的としてコンテンツ生成に使用すると、スパムに関するポリシーへの違反とみなされます」。

スパムポリシー側の違反例には「生成 AI ツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すること」が挙がっている。

問われているのは使ったかどうかではなく、中身と目的。 ここは調べただけの情報で、うちのサイトが評価された結果ではない。

AIが書いたことを、記事に明記する必要はありますか

公式のよくある質問には「『これはどのように作成されたんだろう』と思わせるようなコンテンツでは、AI や自動化の使用を開示するのは有益なことです」とありました(2026年8月20日確認)。義務という書き方ではなく、すすめる表現だった。同じページには「著者の署名欄に AI と記載することは、その方法としてふさわしくありません」とも書かれている。

このサイトは記事の冒頭で下書きがClaude Codeだと書いていて、署名は運営者のまま。開示のために決めたわけではない。下書きがAIだと分かっていないと、この記事の話そのものが通じないからです。

AIが作った嘘は、機械チェックで見つけられますか

うちの検査で止まるのは、禁止したい表現・太字の数・原稿に残った自分向けメモ・PR表記の有無くらいです。文字列と数しか見ていない。

だから「Claude Codeに聞いた」「3日悩んだ」の2文は素通りした。日本語として正しくて、禁止語も入っていないので。

消せたのは、作業の記録と主張を1行ずつ突き合わせたからです。捏造そのものを検出する仕組みは、いまも作れていない。

AIっぽい文章かどうかは、どこを見て判断していますか

語尾の割合と、太字の数を数えている。

文末が「です」「ます」で終わる文の割合を出して、全体の50%以下に収める形にしました。テーマ選びの記事は初稿が60%で、体言止めと言い切りを混ぜて45%まで下げた。この記事は27%。

もう一つが太字の数です。1つの見出しの中に1箇所まで、と決めている。前に書いたとおり、最初の記事は93箇所ありました。

読み返しても「なんか読みにくい」で止まってしまう。数えると直す場所が決まる。


まとめ:AIに書かせるなら、この3つを工程に入れる

  1. 記録との突き合わせ — 記事の主張が、実際の記録に存在するか
  2. 装飾の数を数える — 太字が多すぎないか(機械で数える。目では分からない)
  3. 公開後のページを機械で検査する — メモの残骸・書きかけが漏れていないか

AIで書くのをやめる話ではない。下書きは速いし、質も高い。

ただ、「もっともらしいけれど、やっていないこと」が混ざるという前提で工程を組む必要があります。このサイトの唯一の取り柄は、実際にやった記録であることなので、そこが崩れたら残るものが何もない。

同じ企画の記録はこちらに書いています。Claude CodeでWordPressに自動投稿する仕組み/サーバー、結局どれがいいのか

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削除した2箇所のうち、「3日悩んだ」の方は、消すときに少し迷いました。実際、悩んではいたので。ただ、悩んだ長さを盛った記事を出したら、その次に書く数字も信用されなくなる。それだけの話でした。

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