結論:既成テーマにしました。ただし入れ方を1箇所間違えていた
先に結論から書きます。
- WordPressの設置作業は、ありませんでした。サーバー契約と同時に終わっていました
- テーマは自作しました。そして、やめました
- 最終的にCocoonという無料テーマにしました
- そのとき、入れ方を1箇所間違えていました。気づいたのは翌日です
この記事で一番書きたいのは、最後の1行です。
手順を紹介している記事はたくさんあります。ただ「入れ方を間違えたまま動いてしまう」パターンについては、あまり見つかりませんでした。動いてしまうので、間違いに気づけない。
順番に書きます。
WordPressの設置作業は、無かった
サーバーの申込画面で「WordPressクイックスタート」を選んでいたので、契約が終わった時点でWordPressが入っていました。
自分では設置していない。気づいたのは、契約完了のメールにWordPressのログイン情報が書かれていたときです。
勝手に終わっていたのは、この3つでした。
- WordPress本体のインストール
- データベースの作成
- SSL(https)の設定
手順を解説している記事だと、それぞれに章が立っている工程です。それが全部済んでいた。
正直、あっけなかった。土日が1日つぶれる作業だと覚悟していたのに。
このあたりの申込の詳細は、サーバーを契約したときの記録に書いています。
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「じゃあ何も知らなくていい」とは、ならなかった
自動で終わってはいるけど、何が起きたのかは知っておいたほうがよかった、というのが今の感想です。
理由は、あとから設定を触るときに困るから。
自分で入れていないと、どこに何があるか分からない。実際、このあと出てくる「テーマの入れ方を間違えていた」話も、根っこは同じでした。仕組みを知らないまま、動いているから正しいと思っていた。
入れた直後にやった設定は、2つだけ
いろいろ推奨されている初期設定はありますが、先にやってよかったと感じたのは2つでした。
1. パーマリンク(URLの形)を /%postname%/ に変える
記事のURLが ?p=123 のような形から、/wordpress-theme-cocoon/ のような形になります。
これを後から変えると、公開済みの記事のURLが全部変わります。記事が増えてからでは戻りにくい。最初にやるのが安全だと思います。
2. タイムゾーンを東京にする
初期状態はUTC(協定世界時)で、日本と9時間ずれています。
ここは実際に困った。あとから「この作業をやったのは何日の何時か」を投稿時刻から確認しようとして、表示されている23時14分が日本時間なのか、9時間ずれた翌朝8時14分なのかが分からなくなりました。
記録として使えない時刻になっていた。地味ですが、最初に直しておく価値はありました。
テーマを自作して、やめた
ここからが本題です。
なぜ自作しようとしたか
既成テーマをいくつか表示してみて、日本語が詰まって見えました。
調べたら、多くのテーマは行間が1.5前後でした。英語圏の基準。日本語は漢字とひらがなが混ざって字の密度が高いので、同じ行間だと窮屈に見えるらしい。
だったら数値を自分で決めたい、と思って自作に入りました。
作ったものは、これだけ。
- ファイル18個、合計19KB
- 行間 1.9 / 本文 17px / 字間 0.04em / 1行あたり約38文字
- 行頭に句読点が来ないようにする処理(禁則処理)
- Windowsで文字が細く見える問題への対策
数字の根拠は、日本語の本や記事の組版を調べて決めました。専門知識があったわけではなく、Claude Codeに聞きながら詰めています。
実物を見たら、比較表の見出しが消えていた
自分のサーバーに入れて表示したら、比較表の1列目の見出しが消えていました。
正確には、消えていたのではなく見えなくなっていた。背景が白、文字も白。同じ色で塗っていた。
原因は、CSSの書き方でした。「1列目を白く固定する」という指定が、見出しの行にも効いていた。文字色は白のまま残ったので、白地に白文字になった。
見つけ方が、ちょっとした収穫でした。スクリーンショットを見ても「文字が無い」のか「見えない」のかが区別できない。そこで、ブラウザに実際の色を数値で吐き出させました。
修正前 背景 = rgb(255,255,255) / 文字 = rgb(255,255,255)
修正後 背景 = rgb(18,30,55) / 文字 = 白
数値で見たら一発でした。目で見て悩んでいた時間のほうが長かった。
やめた理由
バグは直りました。それでも、やめた。
理由は、時間です。
正確には「作る時間」ではなく、「これで納得できるか」を判断する時間でした。色を変え、余白を変え、また戻す。デザイン案を4つ並べて比べたりもしました。その時間、記事は1本も進んでいません。
テーマは目的ではなかった。そこに気づいて、降りた。
作ったテーマは消していない。使わない状態で置いてある。組版の数値は、このあと結局使うことになりました。
Cocoonにした理由と、入手時の注意
選んだのはCocoonという無料テーマです。日本のブログ・アフィリエイトで使われている数が多く、情報が見つけやすいのが理由でした。
入手するときに1つ注意がありました。
WordPressの管理画面から「テーマを検索」しても出てきません。
公式サイトからダウンロードします。しかも親テーマと子テーマの2本セット。この「2本ある」というのが、あとで効いてきます。
決め手になった機能が1つありました。
広告を含む記事の冒頭に「この記事にはプロモーションが含まれます」と表示する機能が、テーマ側にあることです。
ステマ規制(2023年10月施行)で必要な表示なのですが、これを記事ごとに手で書く運用にすると、いつか忘れます。忘れた記事が1本あるだけで規制の対象になり得る。テーマ側で全記事に自動で入れられるなら、忘れようがない。
自分の注意力を信じない作り方に寄せた。
本題:親テーマを直接使っていた
移行の翌日に発覚しました。
組版の調整をしようとして、その前に「今どうなっているか」を測ってもらったら、おかしなことになっていました。
- ページの中に、子テーマを使っている印が無い
- 読み込まれているCSSが、親テーマのものだけ
- 子テーマのCSSファイルに直接アクセスすると、404(ファイルが存在しない)
つまり、子テーマを入れないまま親テーマを直接使っていました。2本セットのうち1本しか使っていなかった。
なぜ親テーマを直接使うとダメなのか
テーマは更新されます。更新すると、テーマのファイルは新しいものに置き換わります。
親テーマを直接書き換えてカスタマイズしていると、更新のたびにその変更が消えます。
子テーマは、そのための仕組みでした。親を触らず、子に自分の変更を書く。親が更新されても子は残る。
知識としては知っていた。それでも、動いているサイトが「どちらで動いているか」は確認していませんでした。表示は普通に出ていたので。
切り替えるときの罠:設定が全部消える
ここが一番書きたかったところです。
親テーマから子テーマに切り替えると、テーマの設定が全部初期状態に戻ります。
WordPressはテーマの設定を「テーマのフォルダ名ごと」に保存しています。切り替えると別の保存場所を見に行くので、中身が空になる。調べて分かったのではなく、実際に手元の検証環境のデータベースを開いて確認しました。
消えるものの中に、さっき「決め手になった」と書いた広告表示の設定も入っています。
これは、まずい。
表示が消えたことに気づかないまま、記事に広告リンクを貼ったら、規制に引っかかる状態になります。しかも見た目は普通に動いているので、気づく機会がない。
正しい順番は4手
Cocoonには、設定を書き出して読み込む機能が最初から付いていました。引っ越し用の機能。
- 今の設定をファイルに書き出す(バックアップ)
- 子テーマをアップロードする
- 有効化する(この瞬間、設定は初期化されます。想定どおりなので慌てない)
- 書き出したファイルから設定を復元する
この順番でやって、広告表示の設定も含めて元に戻りました。復元後に、表示が本当に出ているかを機械的に確認しています。
「バックアップを取る」が1番目にある理由が、やってみて分かりました。3番目の時点で慌てて手作業で設定を戻し始めると、どの項目を触っていたか思い出せなくなります。
触ったのは、組版だけ
Cocoonは使っている人が多いテーマです。ということは、同じ見た目のサイトも多い。
色を派手にして違いを出す方向は、選びませんでした。読みにくくなるだけだと思ったので。代わりに、自作テーマで決めた組版の数値を持ってきました。
移す前と後を測った結果が、これです。
| 項目 | 移す前 | 移した後 |
|---|---|---|
| 1行の文字数 | 66.4文字 | 39.3文字 |
| 行間 | 1.8 | 1.9 |
| 字間 | 0 | 0.04em |
| 見出しの背景 | 薄いグレーの帯 | 背景なし・上に短い赤線 |
| 表の数字 | 桁がずれる | 桁が揃う |
一番効いたのは、1行の文字数でした。
66文字は長い。読みやすいのは35〜45文字くらいだと調べて分かりました。行間や字間より、こちらのほうが体感が変わりました。
そして、自分の目では「なんとなく読みにくい」までしか分かっていませんでした。数字で測って初めて、原因が行の長さだと分かった。
このあたりは全部、Claude Codeに実測させています。自分でブラウザの開発者ツールを開いて1つずつ確認していたら、たぶん途中でやめていた。
よくある質問
Cocoonは無料ですか。あとから費用はかかりますか
テーマ自体は無料です。公式サイトのダウンロードページに「無料」と明記されていて、動作要件などと並んで案内されています(2026年8月20日確認 / https://wp-cocoon.com/downloads/ )。親テーマ・子テーマのどちらも、入手に費用はかからない。自分もテーマには1円も払っていません。
ただし、無料なのはテーマの話だけ。サイトを動かすにはサーバーが要るので、そこは有料です。ドメインは自分の場合0円でした。サーバー契約に付いてくる特典で取れたからで、正確には「もらえる」ではなく「サーバーを契約している間はずっと無料」という条件付き。つまり払い続けるのはサーバー代で、テーマの分は増えません。
子テーマが有効になっているか、どうやって確認しますか
表示を見ただけでは分かりませんでした。自分が使ったのは3点です。
- ページのHTMLで、bodyタグに
wp-child-theme-で始まるクラスが付いているか - 読み込まれているCSSに、子テーマ側の
style.cssが含まれているか - そのCSSのURLに直接アクセスして、中身が返るか
自分の環境では、この3点が全部外れている状態から始まりました(その中身は前の章に書いたとおりです)。子テーマを入れたあとに同じ3点を測り直したら、クラスが出て、子テーマのCSSも中身が返るようになりました。前後どちらも表示は普通だったので、目で見て判断するのは無理でした。
テーマを変えると、書いた記事は消えますか
記事は消えませんでした。親テーマから子テーマに切り替えたあとも、公開済みの記事はそのまま表示されていて、本文の行間や1行の文字数をそのまま測り直せています。記事の本文とテーマは別に保存されているという理解でいますが、断言できるのは「切り替えても残った」というところまでです。
消えたのは記事ではなく、テーマ側の設定でした(理由と対処は前の「切り替えるときの罠」に書きました)。心配する場所は「記事が消えるか」ではなく「設定を先に書き出したか」だと思います。
間違えて別のテーマを有効化したら、元の設定は戻りますか
検証環境のデータベースを開いて見たところ、テーマの設定は theme_mods_ にテーマのフォルダ名を付けた別々のレコードとして保存されていました。親テーマ用と子テーマ用が、並んで存在していた。つまり有効化しただけなら、元のテーマ側のレコードは残る。元に戻せば、そのレコードを読みに行くはずです。
ただし、戻す操作そのものは試していません。データベースの中身を見て「テーマごとに別で保存されている」ことを確認しただけ。だから確実な手順としては、切り替える前に書き出し機能でファイルに残しておくほうを勧めたい。
CocoonはどのWordPress・PHPのバージョンで動きますか
公式のダウンロードページには「WordPress 6.1以上、PHP 7.4以上」と記載されています。それを下回る環境では使わないように、と念を押す注記も添えられていました(2026年8月20日確認 / https://wp-cocoon.com/downloads/ )。
同じページには、子テーマもインストールして子テーマの方を有効化してほしい、という案内も載っていました(同日確認)。なお、自分の本番サーバーのPHPバージョンは記録を残していないので、ここには書きません。契約した直後の状態で、そのまま動いていた、というところまでです。
まとめ:テーマ選びで迷っている人へ
2日かけて遠回りした結論として、最短ルートはこうだと思います。
- 既成テーマを入れる(Cocoonなら無料)
- 子テーマを有効化する。その前に設定のバックアップを取る
- 触るのは組版(行間・字間・1行の長さ)だけにする
自作は、やりたければ後からできます。作ったものは残しておけるので。
サーバーがまだの方は、ここから始まります。WordPressの設置まで自動で終わるので、テーマの話にすぐ入れます。
ひとつ、先に言っておきます。設置まで自動でやってもらう方法(クイックスタート)を選ぶと、申込のその場で支払いまで進みます。自分の場合は12ヶ月分を先に払う形になっていました。無料でお試しから入りたい場合は、そちらを選ぶことになるので、WordPressの設置は自分でやることになります。
どちらが良いかではなく、先に決めておかないと選択肢が変わる、という話です。
エックスサーバー(スタンダード)
12ヶ月契約 月990円/初期費用0円/10日間無料お試しあり/独自ドメイン永久無料(12ヶ月以上)
※ 価格・キャンペーン内容は2026年8月17日時点のものです。最新の条件は公式サイトをご確認ください。
※ 表示している料金や仕様は執筆時点のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
最後に、一番こたえたことを書いておきます。
テーマを作っていた間、記事は1本も増えていませんでした。


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